補足:互いに素
カテゴリー:数学A
互いに素であるとはどんな意味なのか説明していく。
\( a \)と\( b \)を整数とする。この時、\( a \)と\( b \)の公約数が1しかない時、\( a \)と\( b \)は互いに素と言う。
もっと簡単に言うと、
\begin{eqnarray} \frac{a}{b} \end{eqnarray}
がこれ以上約分できない時が互いに素である。この時、\( b\ne 0\)である。 例えば、
\begin{eqnarray} \frac{5}{6} \end{eqnarray}
はこれ以上約分することができないので、5と6は互いに素である。 その一方で、
\begin{eqnarray} \frac{6}{12} \end{eqnarray}
は分子と分母を2でも3でも6でも割ることができる。よって、6と12は1以外の公約数を持つので互いに素ではない。
さらに、連続する2つの整数は必ず互いに素になる。 つまり、\(n\)を整数とするとき、
\begin{eqnarray} \frac{n+1}{n} \end{eqnarray}
はこれ以上約分することができないので、\( n\)と\( n+1\)は互いに素である。
また、有理数は互いに素な整数\( a\)と\( b \)を使って、
\begin{eqnarray} \frac{a}{b} \end{eqnarray}
と表すことができる。
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