2次元のブラベー格子
カテゴリー:固体物理学
ブラベー格子の中でも2次元のブラベー格子は最も単純で結晶格子の概要を掴むのに適している。
2次元のブラベー格子は5種類存在し、それを図1に示してそれぞれの特徴について説明していく。
図1. 2次元のブラベー格子
(a)正方格子(square)
もっとも簡単なブラベー格子でその名の通り、単位格子を作る\( {\bf a}_1 \)と\( {\bf a}_2 \)の大きさが等しく、\( \theta = 90°\)となる。
(b)長方格子(rectangular)
正方格子の辺が等しくないタイプのものである。その名の通り、ベクトルは長方形を作る。\( | {\bf a}_1 | \ne | {\bf a}_2 | \)であり、
\( \theta = 90° \)である。
(c)面心長方格子(rectangular)
ベクトルが作る長方形の中心に格子点を持ち、 \( | {\bf a}_1 | \ne | {\bf a}_2 | \)かつ\( | {\bf b}_1 | = | {\bf b}_2 | \)かつ\( \theta \ne 90°\)である。
(d)斜方格子(oblique)
ベクトルが平行四辺形を作る。\( | {\bf a}_1 | \ne | {\bf a}_2 | \)かつ、\( \theta \ne 90° \)である。
(c)六方格子(hexagonal)
正六角形が単位格子となる。\( | {\bf a}_1 | = | {\bf a}_2 | \)かつ\( \theta = 120°\)。
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