和の法則
カテゴリー:数学A
大きいサイコロと小さいサイコロの2つのサイコロを同時に投げる時、それぞれの目の和が8または9になる場合は何通りあるだろうか?
まず、目の和が8になる事象のことを事象Aと呼ぶとする。
事象Aが起こる場合は下の表から、
表1. 事象A(サイコロの目の和が8になる場合)
5通りであることがわかる。
次に、目の和が9になる事象のことを事象Bと呼ぶことにする。
事象Bが起こる場合は表2より、
表2. 事象B(サイコロの目の和が9になる場合)
4通りである。
大小2つのサイコロを同時に振った場合、それぞれの目の和が8になることと、9になることは絶対に同時に起こらない。
つまり、目の和が8または9になる場合は
\begin{eqnarray} 5+4 = 9 \end{eqnarray}
つまり、9通りである。
このように、同時に起こらない2つの事象A、 Bがあり、Aが\(n\)通り、Bが\(m\)通りの起こり方があるとすると、 AまたはBのどちらかが起こる場合は、\(n+m\)通りであると言うことが言える。
これを、和の法則と呼ぶ。
和の法則と積の法則の違い
和の法則と似た法則に積の法則がある。
こちらは、AとBが同時に起こる場合、何通りの起こり方があるのかを示す法則である。
この中で、和の法則はAとBの2つの事象があった時に、「AまたはBが起こる場合」と言うように、「または」という言葉を使って条件を表現できるのである。
積の法則は、「AかつB」と「かつ」を使って表される。
積の法則は別のページで紹介する。