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格子定数


 単位格子を決定する際、その単位格子がどのような大きさでどのような形をしているものなのかを数学的に示さなければならない。 この時、格子の長さと格子軸間の角度を決めてやればよいのである。

“fig1-5-1.png”

図1. 格子定数


図1のように通常、単位格子は六面体で表される。 この時、わかりやすいように図1では各頂点に格子点を置いたが、単位格子の頂点には必ず格子点が存在するわけではないことに注意する。 この単位格子を表す、\(a\)、\(b\)、\(c\)ベクトルと、それらのベクトルどうしが成す角度α、β、γのことを格子定数と言う。 見てもわかるように、格子定数はこれらの6つの定数で表されるのである。 また、軸の長さを書く場合にはオングストロームが単位として用いられる場合が多い。

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